了解しました
「了解しました」は一見正しいビジネス敬語に思えますが、「了解」は相手の事情を汲んで納得することなので、目上の人に対しては使うのはあまりよろしくありません。「了解」ではなく、「かしこまりました」「承知いたしました」を使うのが正しいビジネス敬語です。
おっしゃられました
「おっしゃられました」は丁寧な表現に感じますが、「おっしゃる」がすでに敬語なので「おっしゃいました」が正しい使い方です。よろしかったでしょうか?
「よろしかったでしょうか?」という表現については人によって考え方が異なりますが、押し付けがましいという感じ方をされることもあるので、「よろしいでしょうか?」と表現した方が無難です。すいません
「すいません」ではお詫びの意味としては軽く感じられるので、ビジネス敬語では「申し訳ありません」や「恐れいります」を使います。どうしましょうか?
上司に確認する際、「◯◯部長、この件はどうしましょうか?」とついつい言ってしまいたくなりますが、「どうしましょうか」は尊敬語ではありません。目上の人に確認する際は、「いかがいたしましょうか?」と言います。
お伝えします
自分が行う動作に際して「お」を付けるのはおかしいので、正しくは「伝え申します」と表現します。お座りください
「お座り」は動物に対して使うという印象が強いため、「お掛けになってください」と表現する方が良いでしょう。お休みを頂いております
休みは自社が与えているものなので、「お休みを頂いております」ではおかしな表現になります。正しくは「休みを取っております」です。
伺わせて頂きます
「伺う」と「頂く」はどちらも敬語であるため、「伺わせて頂きます」では二重敬語になってしまいます。「頂く」をつけたい気持ちも分かりますが、「伺います」が正しい敬語の使い方です。
とんでもございません
「とんでもない」でひとつの形容詞であるため、「ない」を「ございません」に置き換えた表現は日本語としては正しくありません。正しい表現は「とんでもないことでございます」となっています。
しかし、「とんでもございません」は元々は間違っているものの、文化庁による「敬語の指針」によると正しい日本語として認められているようです。