この記事は2020年2月27日に更新しました。
マネージャーという役職は明確な定義がないので、どういった役割があるのかいまいち分からないですよね。
マネージャーの役割、そしてマネージャーとリーダーの違いについて、ひとつの定義として解説をしたいと思います。
色々あるマネージャーの種類
マネージャーというと、芸能人のマネージャー、または部活動のマネージャーを思い浮かべる方が多いかと思います。
企業におけるマネージャーは、
エリアマネージャー、
グループマネージャー、
プロダクトマネージャー、
ジェネラルマネージャー、
シニアマネージャーなど、
複数の役職があります。
マネージャーの意味
マネージャー(Manager)は「管理者」「支配人」「局長」「部長」など複数の意味があります。
ジェネラルマネージャーは「部長」「統括マネージャー」という意味です。
プロダクトマネージャーは商品開発、販促、広告、営業などマーケティング全般の管理・統括を行う役職を指します。
マネージャーの役割
同じマネージャーでも各役職で業務内容が異なりますが、マネージャーの役割は大きく分けると以下の4つに分類されます。
1.統括・管理
マネージャー=管理者という言葉の通り、プロジェクト、組織の統括・管理を行うのがマネージャーの重要な役割です。プロジェクト、業務の進捗状況を常に把握し、計画、反省、修正を行い、結果を出せるよう努めます。
2.指導、育成
部下に業務のノウハウや知識を教え、育成することもマネージャーの重要な役割です。部下を正しい方向へ導き、部下を育てることで組織力を向上させます。部下に仕事の指示するだけなく、強みを引き出し、スキルが不足している部分や非効率な部分を洗い出し、成長できるように指導することがマネージャーには求められます。
3.責任
マネージャーには責任能力も求められ、管理する立場にあるマネージャーには責任が伴います。ドイツの経営学者・ドラッカーはマネージャーは組織の成果に責任を持つべきであり、人の仕事に責任を持つ者ではないとしていますが、部下の指導・育成もマネージャーの役割であるので、部下の仕事の責任もマネージャーにあるか定義するのかは難しい課題です。
4.意思決定
マネージャーには意思決定の責任も伴います。意思決定をする者がいなければ先に進むことができません。ラリー・ペイジがGoogleのCEOに復帰した際、無駄な会議をなくすために必ず意思決定者を置くべきであるという旨のメールを全社員に送り、会議の改善を行っています。
マネージャーとリーダーの役割の違い
マネージャーとリーダーは責任ある立場であるという点では共通していますが、その機能は正反対であると考えられています。
マネージャーは部下がそれぞれ最高のパフォーマンスを発揮できるように指導、支援するのが役割であるのに対し、リーダーは将来のビジョンを持って先導するのが役割であると考えられます。
マネージャーにも先導を求められることがありますが、部下のやる気を引き出したりパフォーマンスを改善することを重視するのに対し、リーダーは自らが行動して部下はそれに従っていくという違いが見られます。
明確な定義がないため、あくまでもひとつの考えであり、マネージャーにしてもリーダーにしても、組織としての成果につなげることが役割であると言えます。