■クリーンエネルギーとは?
クリーンエネルギー(再生可能エネルギー)は二酸化炭素、窒素酸化物などの有害物質の排出しないエネルギーを指します。太陽光発電システム・太陽熱温水器力・風力発電・地熱発電・水力発電など、自然エネルギーから発電を行うシステムが挙げられます。■Clicking Clean: How Companies are Creating the Green Internet April 2014
国際環境NGOグリーンピースは、AppleやGoogleなど大手のIT企業がどれくらいクリーンエネルギーに取り組んでいるのかを評価したレポートを発表しています。http://www.greenpeace.org/usa/global/usa/planet3/pdfs/clickingclean.pdf
Appleのデータセンターはクリーンエネルギー100%を実現しており、自社キャンパスでも86%をクリーンエネルギーでまかなっています。ノースカロライナ州メイデンのデータセンターでは、年間1億6,700万kWh(13,837世帯分の電力に相当)のクリーンエネルギーを施設内で再生するなど、不可能と言われたデータセンターにおける100%のクリーンエネルギー化に成功しています。Appleはグリーンピースが以前に行った調査では最低評価をつけられていましたが、クリーンエネルギーへの取り組みで大幅に評価を上げています。
https://www.apple.com/jp/environment/climate-change/
Appleのクリーンエネルギーの取り組みが高く評価される中、グリーンピースの調査ではAmazonの評価はかなり悪いです。Amazonはフットプリント(自然環境への依存の割合)を明らかにしておらず、エネルギー性能と環境への影響への詳細の提示を拒否していることなどから、低評価とされています。
■クリーンエネルギー技術開発で注目のベンチャー企業
【Solazyme社】サンフランシスコに本社を置くSolazyme(ソラザイム)社は、再生可能な石油を開発するベンチャー企業として注目されています。世界初の藻類由来のジェット燃料を開発するなど、クリーンエネルギーの分野で革新的な取り組みを行っています。
【Altaeros社】
マサチューセッツ州ボストンに本社を置くAltaeros社は、2010年にマサチューセッツ工科大学で設立されたベンチャー企業で、高度100m~600mでの発電を行う「空中浮体式風力発電」を開発しました。ソフトバンクが700万ドルの出資を行うことに合意したことでも話題となっており、新しいクリーンエネルギーの技術として注目を集めています。