サラリーマンのように毎月お給料が振り込まれるわけではないので、フリーランスはサラリーマン以上にお金に対してシビアに考えなければなりません。
独立で失敗しないために、フリーランスが独立する前に考えておくべき、お金のまつわる4つのことをまとめました。
独立前に貯蓄しておく
フリーランスの収入は不安定で、サラリーマンのように毎月決まった額のお給料が振り込まれるわけでもなければ、ボーナスもありません。独立してからすぐに仕事が舞い込んでくるわけではありませんので、最悪収入が全くなくてもしばらく生活できるぐらいの貯蓄はしておくべきです。
最低でも半年、できれば1年分ぐらいはまかなえるだけの貯蓄があった方が良いでしょう。
ただし、先延ばししすぎると独立のタイミングを逃したり、生活が不安定になるのが怖くて独立を先送りしてしまうこともあるので、自分を律するために貯蓄額の目標を立て、独立をする時期を決めて行動した方が良いでしょう。
簿記の勉強をしておく
便利な会計ソフトやクラウド会計サービスがありますが、収支をきちんと把握するためにも簿記を勉強しておく方が良いです。税理士ほど専門的に勉強しなくてもいいですが、複式簿記だけでも勉強しておくと独立後に必ず役立ちます。
個人事業であれば税理士に頼まなくても自分で帳簿付けできますし、確定申告の書類だけ税理士にお願いすればいいので、複式簿記は知っておいた方がいいです。
日商簿記3級なら約1ヶ月も勉強すれば合格できるので、簿記の資格を目標にした方が勉強に身が入ります。
青色申告のメリットを知る
青色申告よりも白色申告の方が確定申告の手間がかかりませんが、青色申告は最高65万円の控除、3年間の赤字繰り越しができるという大きなメリットがあります。青色申告は複式簿記で帳簿付けすることが条件となっているので、青色申告で確定申告するためにも複式簿記を学んでおいた方がいいです。
何も申請しないと自動で白色申告での確定申告になってしまうので、開業届を提出する時に一緒に青色申告承認申請書を提出しておきます。
最高65万円の控除、3年間の赤字繰り越しはかなり大きなメリットですので、開業前に青色申告について調べておくことをオススメします。
小規模企業共済の加入を考える
フリーランスにはサラリーマンのような退職金はありませんが、小規模企業共済という国がつくった経営者の退職金制度があります。小規模企業共済は20年以上掛け金を払っていれば掛け金以上の共済金を受け取ることができるので、加入するなら早めの方がいいでしょう。
貯金だとつい使ってしまいますので、小規模企業共済に加入して毎月掛け金を支払った方が確実です。
小規模企業共済は中小機構と委託契約をしている全国の金融機関、商工会、商工会議所などの窓口で加入申し込みをすることができます。
http://www.smrj.go.jp/skyosai/index.html