知らないと損!起業家を助けてくれる補助金・助成金の基礎知識まとめ

知らないと損!起業家を助けてくれる補助金・助成金の基礎知識まとめ

起業にあたって、事業を継続するためにどう資金繰りをするかは起業家にとっての大きな悩みです。
資金繰りを助けてくれる方法として、補助金や助成金制度がありますが、あることを知らないという方も多いかと思います。
補助金と助成金の違いはあるの?という基本的な疑問から、補助金と助成金の注意点、補助金の審査を通過するポイントなどを解説します。

補助金と助成金の違い

補助金と助成金は、いずれも返済が必要がありません。
当たり前ですが、融資は返済義務があるので借りたら返さなくてはいけませんが、補助金と助成金は返済義務がないので融資とは大きく異なります。

どちらも「助」という言葉が入っているので、支援をしてくれる制度である点は共通していますが、ひとつ明確な違いがあります。
それは、補助金は募集件数や予算に限りがあるため、申請しても受給できない場合があるのに対し、助成金は要件を満たせばほとんどの方が受給することができる点です。

助成金は公募期間が限定されていませんが、補助金には公募期間が定められているため、期間を過ぎたり募集件数や予算を超えると締め切られてしまいます。
また、補助金を受給するには審査を通過しなければならないので、審査の結果次第で受給できるかが分かれます。

補助金と助成金の注意点

補助金も助成金も、基本的には後払いとなります。
自己資金を投入した後、投資額の一部を負担してもらうことができます。

ですので、補助金や助成金ありきで予算を組むと、目的の設備を投資できないといった事態に陥ってしまいます。
補助金と助成金は、あくまでも先に自己投資をした上で支払われるため、自己資金が必要となります。

自己資金が用意できれば、補助金や助成金で投資の一部が還ってくるため、起業時の資金繰りに大きなプラスになります。
融資と違って返済しなくていいので、かなり助かります。

もうひとつ注意しておきたいのは、補助事業終了後も5年間は補助金の対象となった領収書や証拠書類を保管しておく義務があり、この期間内に一定以上の収益が認められた場合、補助金として支給された額を上限として国に納付する義務がある点です。

補助金の審査を通過するポイント

補助金は多くの企業が応募するので、その中から選ばれなければなりません。
無駄にお金をバラまく制度ではないので、補助金の審査を通過するには、補助金を出すのに有益な企業であると思わせることが必要です。

補助金の審査は書類だけの場合と、書類審査と面接審査の両方行われる場合もあります。
いずれにしても、書類審査が行われるので、まずは書類審査を通らなければ先へは進みません。

書類審査では実現可能なプランであるかどうか、革新性があるかどうか、将来性があるかどうかなどが見られます。
補助金制度によって見られるポイントは違いますが、大雑把や根拠のない事業計画では審査に通過しません。
審査を通過するには具体的にアピールすることが必要なので、事業内容、設備投資の内容、商品・サービスの内容など、できるだけ具体的に記すのがポイントです。

創業・第二創業促進補助金

起業・創業に関する補助金では、「創業・第二創業促進補助金」という制度があります。
「創業・第二創業促進補助金」は経済産業省中小企業庁より交付決定を受けた株式会社電通が実施している補助金制度で、新たに創業する方や、第二創業をする方を対象にしています。

創業にかかる経費の一部を補助してくれる制度で、「創業促進補助金」と「第二創業促進補助金」の2種類用意されています。
いずれも補助率は経費の3分の2、補助金額の範囲は100万円以上~200万円以内で、第二創業で既存事業を廃止する場合は廃止費用として800万円が補助されます。


https://sogyo-hojo.jp/

雇用調整助成金

これまで中小企業緊急雇用安定助成金として運用されていましたが、平成25年4月1日より雇用調整助成金に統合されています。

雇用調整助成金は景気の悪化などの影響で売上が減少し、事業活動の縮小を余儀なくされた事業主を支援するための制度で、休業や教育訓練などの一時的な雇用調整に係る費用を助成してくれます。
受給要件や受給額が細かく定められていてここには書ききれないので、詳細は厚生労働省の公式サイトでご確認ください。


http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/kyufukin/pageL07.html

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