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メリットのあるプログラマーの資格7つ

メリットのあるプログラマーの資格7つ

この記事は2020年4月15日に更新しました。

「プログラマーの資格を取る事で、本当に収入アップやキャリアアップといったメリットはあるのか」そんな疑問を抱いた事はございませんか?

調べてみると、“プログラマーに資格は必要ない”という情報があったり、“資格は収入アップに有利になる”という情報があったりして本当に正しい情報は何なのか不安になることがあると思います。

今回は、

「なぜ、プログラマーには資格が必要ではないと言われているのか?」
「本当にメリットのある資格は何があるのか?」

について説明していきたいと思います。

目次


プログラマーは資格を取る必要がある?

結論から言うと、資格はプログラマーの収入アップやキャリアアップにとってメリットになります。

しかし、「プログラマーには資格が必要ではない」という声もたくさんあるのは事実です。

実際のところはどうなのか?もしメリットになるのであれば、どういったメリットがあるのか?という点について解説していきます。

必要ではないと言われてる理由

プログラマーは資格がなくても働くことができます。もっというと、実務で戦力になると判断されやすい実績やポートフォリオを求められる事が多いです。

ですので、「実績や経験がないときから膨大な時間を資格取得に費やすのは無駄である」という事実が「プログラマーには資格が必要ではない」と言われている最大の理由なのです。

では、プログラマーにとって資格の取得には何のメリットもないのかというと、そうではありません。自分にあった資格試験を見つける事ができれば、大きなメリットがあります。


資格を取るメリット

プログラマーが資格を所有することによって得られるメリットには、大きく分けて

「スキルの証明になる」
「スキルアップできる」
「給料/キャリアアップにつながる」

の3つに分類できます。

スキルの証明になる

システムエンジニアは、スキル力が目に見える形で現れにくい仕事です。スキル力が示せないまま埋もれる事なく、自分のアピールをする為には資格はとても有用です。

例えばこれからご紹介する「基本情報技術者試験」を持っていれば、コンピューターのしくみやシステム開発工程、プログラム言語など、システムエンジニアとして必要な知識の基礎が学べ、そしてその知識を体得できている人だと証明できるわけです。

スキルアップできる

資格試験のためには、まず基本的な知識が求められます。そのため資格試験の勉強をすると、初心者向けの資格でも高難易度なベンダー試験でも、体系的なスキルをしっかりと順番立てて身に付ける事ができるのです。

その体系的なスキルに応じて、新しい案件で実践できて、さらなるスキルアップができます。

給料/キャリアアップにつながる

IT企業など専門系会社によっては、資格を取った場合に毎月の給料に上乗せされる報酬制度を導入しています。また出世する際や、もしくは中途採用に上位のスペシャリスト資格を取得することを条件にする会社もあります。

責任のあるポジションには資格を持った人を置いて信頼を高めたり、有資格者が多数在籍している会社であることをアピールしたいという、会社側のメリットもあるためです。


プログラマーに役立つ資格7つ

基本情報技術者試験

応用情報技術者試験

Java SE 8 認定資格 | オラクル認定資格制度

C言語プログラミング能力認定試験

Ruby技術者認定試験

PHP技術者認定試験

Python 3 エンジニア認定基礎試験

プログラミングの資格には、プログラマーとして基本的な一般知識が求められる国家資格系と、より専門的な知識が求められる言語関連系の資格の2つがあります。

今回は、それぞれにおいて具体的にどのような資格があるのか、対象者や、取得によるメリットなどをご紹介致します。


基本情報技術者試験

最も多くのエンジニアが取得している資格が、この「基本情報技術者試験」です。情報技術のベースである知識と技術を有し、実践的な応用スキルを習得していることを判断する試験です。情報技術だけでなく、最低1つのプログラミング言語に関する実用レベルの知識も必要です。

【公式サイト】
IPA 独立行政法人 情報処理推進機構:制度の概要:基本情報技術者試験

【対象者】
まだ実務の経験がない、もしくは浅いエンジニア初心者

【出題範囲】
基礎理論
アルゴリズムとプログラミング
コンピューター構成要素
システム構成要素
ソフトウェア
ハードウェア
プロジェクトマネジメント
サービスマネジメント
システム監査
システム戦略
システム企画
経営戦略マネジメントなど

【取得のメリット】
日本で一番認知度が高い資格でありつつ、難易度が低いので初心者でも独学で取得できる。本質的な知識を習得することにより、新しい技術の理解と応用がしやすくなる

【合格率】
20-30%程度(受験者数は14,5万人程)

【受験料】
5,700円(税込)


応用情報技術者試験

プロジェクトにおいて戦略を立てられるかなど、実践的な知識や技能を求められる試験です。取得しておくと、システムエンジニアとして即戦力となる人材である事を証明できるでしょう。

【公式サイト】
IPA 独立行政法人 情報処理推進機構:制度の概要:応用情報技術者試験

【対象者】
既に実務の経験があるエンジニア中級者

【出題範囲】
基礎理論
コンピュータシステム
技術要素
開発技術
プロジェクトマネジメント
サービスマネジメント
システム戦略
経営戦略
企業と法務など

【取得のメリット】
基本情報技術者試験の一段階レベルが上の試験であり、より実践的な技術と知識が必要とされるため、即戦力の人材としてアピールができます。また、既に実務に従事している人間も実際の技術力を確認する事ができます。

【合格率】
20%程度(受験者数は9,10万人程)

【受験料】
5,700円(税込)


Java SE 8 認定資格 | オラクル認定資格制度

Javaの開発元であるOracle社が主催する、Java言語を認定するベンダー試験です。簡単な方から「Bronze」「Silver」「Gold」の三種類があり、最も有名な「Silver」の資格は世界的に認知度の高い人気資格です。

【公式サイト】
Java SE 8 認定資格 | オラクル認定資格制度 | Oracle University

【対象者】
Javaプログラマー(システムエンジニアなど)

【出題範囲】
Javaの基本
Javaのデータ型の操作
演算子と判定構造の使用
配列の作成と使用
ループ構造の使用
メソッドとカプセル化の操作
並行処理
Javaクラスの設計
高度なクラス設計
ジェネリックスとコレクション

【取得のメリット】
Javaはシステム開発で最も使われている言語です。認知度の高い資格試験を合格する事は就職や業務においてスキルをアピールする際に有利となります。Java認定資格は、エンジニアがJavaを「きちんと使える」ことを知識の側面から証明する指標と言うことができます。

【合格ライン】
約60%

【受験料】
オンライン試験 13,600円(税抜)
会場試験 26,600円(税抜)


C言語プログラミング能力認定試験

サーティファイ情報処理能力認定委員会が主催している民間資格試験です。1級、2級、3級とレベル別に試験が設けられており、実際にプログラムを書いたり、アルゴリズムの知識が求められる。

【公式サイト】
C言語プログラミング能力認定試験│資格検定のサーティファイ│あなたのスキルアップを応援します

【対象者】
C言語プログラマー(組み込みエンジニア、ゲームプログラマーなど)

【出題範囲】
コーディング
入力コンパイル
デバッグ
変更仕様書の作成
構造体
メモリ管理

【取得のメリット】
C言語は全てのプログラミング言語の基礎とまで言われている言語です。C言語の資格試験を勉強する事により、メモリ管理や関数など、コンピューターサイエンスに精通した人材である事をアピールできます。

【合格率】
約68%

【受験料】
【1級】7,600円
【2級】6,200円
【3級】5,100円(各税込)


Ruby技術者認定試験

Rubyベースのシステムを設計、開発、運用するエンジニア、Rubyでシステム提案を行うコンサルタント、Rubyを教える講師及びRubyを学ぶ学生などを対象とした認定試験制度です。試験はレベル別にSilver, Goldの2つに分かれています。

【公式サイト】
Ruby技術者認定試験

【対象者】
Ruby言語プログラマー(Webエンジニア、バックエンドエンジニアなど)

【出題範囲】
Rubyの文法知識
Rubyのクラスとオブジェクト
標準ライブラリの知識
ポリモルフィズム
継承
mix-in
例外処理
メソッド呼び出し
ブロック
メソッド定義
クラス定義
モジュール定義
多言語対応

【取得のメリット】
Rubyは多くのWebサイトに使用されている、世界で最も人気のある言語の一つです。事実、全てのプログラミング言語求人ランキングではJava、PHPに続き3位(https://itjinzai-lab.jp/article/detail/1697)にあがっていました。

Rubyの資格を取得する事で、リーチできる企業/案件は劇的に増えるでしょう。

【合格率】
非公開(同レベルのPHP技術者認定試験の合格率は73%)

【受験料】
16,500円(税込)


PHP技術者認定試験

PHP技術者認定試験とは、「一般社団法人 PHP技術者認定機構」が運営する民間資格です。PHPは全てのプログラミング言語求人ランキングではJavaに続き2位(https://itjinzai-lab.jp/article/detail/1697)にあがっている人気の言語です。

【公式サイト】
PHP技術者認定機構

【対象者】
PHP言語プログラマー(Webエンジニア、バックエンドエンジニアなど)

【出題範囲】
テキストと数の操作
判定と繰り返しについて
配列の操作
関数
Webフォームの作成
データベースに情報を保存
クッキーとセッションでユーザを記憶
日付と時刻の取り扱い
ファイルの操作
XMLのパースと生成
デバッギング
クラスとオブジェクト(クラス定数も含む)
日本語処理
正規表現の基本
PHP5.1とPDO
セキュリティ
出力バッファ
定数・予約語

【取得のメリット】
PHPはプログラミング言語の中でも特にシェアを伸ばし続けており、サーバー側プログラミング言語のシェアは81.7%を占めています。圧倒的シェアを誇るPHP業界において資格を取る事は、他の大量のエンジニアから一歩抜け出して自分のスキルを証明でき、就活や収入アップへつながりやすくなります。

【合格率】
初級試験 70%程度
上級試験 10%程度

【受験料】
初級試験 12,000円
上級試験 15,000円


Python 3 エンジニア認定基礎試験

【公式サイト】
https://www.pythonic-exam.com/exam

Python試験 | 一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会

【対象者】
Python言語プログラマー(Webエンジニア、バックエンドエンジニア、など)

【出題範囲】
●データ構造
●モジュール
●入出力
●エラーと例外
●クラス
●標準ライブラリの知識
●仮想環境

【取得のメリット】
近年最も注目されている言語といっても間違いないPythonは、サーバーサイドからウェブサイト制作、アプリ開発など様々な現場で用いられています。まだ人口の少ないPython市場において、資格でスキルを証明する事は就活面においてもキャリアアップの面でもとても強いアピールとなるでしょう。

【合格率】
非公開

【受験料】
10,000円

まとめ

いかがでしたでしょうか?資格を持っていれば、必ずしもプログラマーになれる訳ではありません。しかし、少しでも就職や転職で少しでも有利になりたい方には必ずメリットがあります。

今回ご紹介した資格の中から、自分にあった資格を是非選んでくださいね。

この記事を書いた人

村上昴平 東京都渋谷区で活動しているフルスタックエンジニア。大手半導体企業、大手SEO企業を経て独立。 国内最大手エンジニアコミュニティQiitaにてプログラミングに関する情報を発信し続け、ユーザー1位を複数獲得している。

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